RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

三陸新報:星を見よう2…12「2018年の主な天文現象」


 2018年の星空も楽しみがいっぱ131水皆既月食日本全国で全過程を見ることができるいです。まず,1月31日の皆既月食22金星 食しし座のレグルスが月に隠されるは日本全国で全過程を見ることができ319月惑 星金星と水星が月に近づくる好条件です。部分食開始が20時443火惑 星火星と土星が接近8分,皆既食開始が21時52分,月71日探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウに到着が最も隠されるのが22時30分,皆728土皆既月食夜明け前,皆既食のまま月が沈む既食終了が23時09分,部分食終了731火惑 星火星が15年ぶりに大接近は24時12分です。
813月流 星ペルセウス座流星群が極大。好条件月は,かなり高いところにあるのでよ818土惑 星金星が夕方の西の空で見頃く見えます。また,日本全国,同じ時910月彗 星ジャコビニ・チンナー彗星が近日点刻に見ることができます。
108月流 星りゅう座流星群が極大。大出現なるか 次の皆既月食は7月28日の夜明け1213木彗 星ウィルタネン彗星が近日点通過前です。これは,明け方ですし,西の1214金流 星ふたご座流星群が極大条件はまずまず空の低いところで起こります。しかも,16日日 食2019年午前中に部分日食。北が好条件東北地方ですと皆既食のまま月が沈ん
でしまいます。この次の皆既月食は約3年後です。
 今年のハイライトは惑星です。7月から10月にかけて,金星・木星土星・火星が見頃を迎えます。まず,今年の金星は,夏休み頃から秋にかけて,夕方の西の空に明るく輝きます。最も太陽から離れて見えるのが8月18日。最も明るく見えるのは9月21日です。最大光度はなんとマイナス4.8等級です。これは昼間の青空でも見えるかも知れない明るさです。
 火星は15年ぶりに7月31日に大接近します。高性能の天体望遠鏡だと,表面の模様が見えるかも知れません。木星の見頃は5月9日です。その後も西の空に移動しながら,夏休み以降まで見ることができます。土星の見頃は6月27日です。土星も秋まで見ることができます。ということは,今年の夏休みに星を見る会があれば,金星,木星土星,火星の4つの惑星を見ることができます。これは,豪華です。今年の夏は天気がいいことを願います。
 7月初めには,日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに到着します。小惑星にクレーターを造り,熱変成を受けていないサンプルを採集することができれば,かなり大きな話題になります。 流星群は,夏のペルセウス座流星群は月明かりがなく,絶好の条件です。冬のふたご座流星群は初め月があるものの,月が沈んでしまえば,多くの流星の出現を見ることができるでしょう。
 彗星は,ジャコビニ・チンナー彗星とウィルタネン彗星が近日点を通過します。どちらも短い周期で太陽に近づきますが,ジャコビニ・チンナー彗星は10月のりゅう座流星群の母天体として知られています。りゅう座流星群は,劇的に大出現したことがありますが,近年では1時間に数個程度しか流星が見られていませんが,何が起こるか分からないのがりゅう座流星群です。またウィルタネン彗星は,今回の近日点通過は,地球に近いところを通過するので,ひょっとすると肉眼で見えるのではないかと期待されています。
 なお,今年は日本から見える日食は起こりませんが,2019年1月6日の午前中に部分日食が起こり,その様子は全国で見ることができます。特に北へ行くほど好条件です。
2018年は日食はないものの,惑星や流星群を見るにはいい条件の年です。後は晴れるのを待つだけです。