RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

星を見よう2…1 「太陽と月」


 若いカップルの婚約内定会見でお互いに太陽と月と表現しているのを聞いて,太陽と月について調べてみました。
 まず,太陽です。太陽は,太陽系の中心にある恒星です。恒星は自ら光等を出している星です。太陽も星座を形作っている星と同じ星の一つです。成分のほとんどは水素です。中学生の頃,水を電気分解してできた気体の水素です。火を近づけると音を出して燃える気体です。その水素がたくさん集まったかたまりが太陽です。水素は目に見えない気体ですが,太陽は明るく輝いていて,目で見ることができます。これは,ものすごい量の水素が集まっているためです。水素が大量に集まっているため,中心部ではかなりの高熱と高圧になります。そうすると,水素原子4個からヘリウム原子1個に変わる核融合反応が起こります。これが太陽のエネルギーの源です。ちなみに,水素原子だけでなく,ヘリウム原子も核融合反応を起こして他の原子になります。このようにして水素原子以外の原子が宇宙に存在するようになったのです。
 さて,そのエネルギーは光だけでなくX線や紫外線,熱などになって地球に降り注いでいます。その熱量は地球に届いた時点で,毎秒,約4兆Kカロリーにもなると言われています。太陽は,1秒辺り,1兆トンの1万倍の石炭を燃やしたのと同じくらいのエネルギーを宇宙に放出しているそうで,地球に届くのは,その20億分の1だそうです。とにかく,ものすごい量のエネルギーを太陽の恩恵にあずかっていることは確かです。
 ちなみに,太陽の大きさは,直径が約140万キロメートル。これは地球の約109倍の大きさに当たります。地球と太陽の距離は約1億5千万キロメートル。光の速さでも約8分かかります。太陽はかなり大きいのですが,思ったより遠くにあるので,生命が存在するのにちょうどいいエネルギーを地球に与えていることになります。
 次に,月についてですが,月は地球に最も近い天体です。月は地球の唯一の衛星です。惑星の周りを回っている天体を衛星と言います。火星や木星の周りも衛星は回っているのですが,地球の周りを回っている衛星を月と呼んでいます。地球からの距離は約38万キロメートル。これは,光の速度だと,約1.3秒で到着します。太陽に比べるとかなり近いです。
 また,月は地球の周りを1周する間に月自身も1回転します。そのため,月はいつも同じ面を地球に向けていることになります。ですから,地球から見ると月はいつも同じ模様に見えます。
 さて,太陽は地球に多大なエネルギーを与えていますが,月は地球にどういう影響を与えているのでしょうか。もっとも大きなものは,地球の海の満ち引きです。海が満ち引きするのは,月の重力の影響と考えられています。そのため,地球の自転も少しずつ遅くなっています。
 太陽は遠くから多くのエネルギーを地球に届け,月は地球の近くにいつも寄り添っていると言えます。
※太陽の写真は「宇宙天気情報センター」月の写真は「国立天文台」のページから引用しています。