RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

この世界の片隅に


※画像はWebページから引用
映画通の友人2人が口をそろえて,
「いい映画だ」というので観てみました。
なお,この後はネタバレ満載です。
また,あくまでも個人の感想であり,意見には個人差がありますことをご了承願います。
 
自分が本当に言いたいことは胸にしまっておくくらいがちょうどいいと,最近感じています。
ですから,「反戦平和」についても,声高にいうのではなく胸にしまっておくのがちょうどいいのかな,と思いながら生きています。
まさにそういう映画でした。
原作のレベルの高さを感じます。
また,「普通に生きる」ことについても考えました。
本人は円形脱毛になっているわけですから決して「普通」ではないはず。
それでも,「普通」に生きているように見える。
やっぱり,たいへんだと思うことは胸にしまっておくくらいがちょうどいいんだな。
と改めて思いました。
たぶん,そういう生き方が多くの人から支持され,人々の感動を呼ぶのかも知れません。
 
生きていて一番つらいのは何と言っても別れです。
この映画は,無念な別れをした人が帰ってきます。
いや,自分は帰ってきたと判断しています。
白い羽だったり,ワニやつないでいた手だったり,実にいい表現方法だと思います。

原作にあるのか映画上の表現なのか,これもおおっぴらではなく,控えめで,気がついた喜びがあります。
ま,誰でも気がつくんだろうけど。
どんな形であっても,もう一度会えてよかったです。
それにスイカもよかった。優しく生きていきたいな。
 
そういえば,個人的に気に入っているのは,映画に登場するたんぽぽです。
今のタンポポはほとんどがセイヨウタンポポですが,映画に登場するのはニホンタンポポでした。
たぶん,たいしたことではないのですが,ちょっと気に入っています。
また,砲弾が空中で爆発するシーンでは,主人公が「こんなときに絵を描けたら」と思うのですが,その感覚は理解できます。
あまりに現実離れしているのでそう思うこともあるはずです。
いずれにしろ,観てよかった映画でした。
ただし,大きな喪失感を経験した方は要注意です。
たくさんの人が亡くなるし,家もたくさん燃えます。
でも,私はそれ以上のものをいただきました。