RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

星を見よう2…10「1月2日はスーパームーン」


 2018年に最も大きく見える満月はなんと正月1月2日(火)の満月です。大きく見えるということは地球と月の距離が近いことを表しています。決して月が大きく膨らんだり小さく縮んでいるわけではありません。スーパームーンは,月が地球に近づいたときの満月ということです。最近はニュースなどでも報道されます。
 月は地球の周りを約1か月かけて1周しています。しかし,地球からの距離はいつも同じではありません。だ円軌道といって,ややつぶれたような円です。地球と月の距離は約38万キロという数字ですが,これは平均値です。月が最も地球に近づくと,およそ35万6千キロメートル,最も遠くだと40万6千キロメートルです。近いときと遠いときでは4万キロメートルも違います。平均が38万キロですから,4万キロというのはけっこう大きな数字です。地球の直径が約1万2千8百キロですから,遠い点と近い点では地球を3個くらい並べることができます。ですから,決して無視できない数字であることは確かです。
 では,どれくらい違うのでしょうか,最も小さく見える満月と最も大きく見える満月を比べると,目で見える直径で14%,面積だと30%違います。ですから,明るさも30%増ということになります。スーパーなどで売っている商品に「2割増」などと書かれていることがあります。2割増でもかなりのお買い得感がありますが,3割増ってすごい数字です。確かにマスコミが注目するだけのことはあります。肉眼で,空に浮かんでいる月の大きさに気づくことはほとんどありませんが,今日の月は大きい月なんだと思って見るといつもより豊かな気持ちになるかも知れません。それに,地球に近いところで満月になるなんてそう多くはありません。満月は1年に12回くらいありますが,スーパームーンと呼ばれるのは1回程度です。こうやって考えると,やっぱり貴重な満月です。
 ちなみに,私のこの「星を見よう」のコーナーでも,月があるときは星が見えにくいので話題探しに一苦労しています。でも,こうやって月が話題を提供してくれると,ちょっとうれしいです。なんせ,月は太陽の次に明るく,しかも最も地球に近い天体です。その身近な月を見る機会が増えることはいいことだと思っています。なお,次の,つまり2019年のスーパームーンは2月19日だそうです。ずいぶん先のことです。また,今回,1月2日のスーパームーンはここ数年では最も大きい満月ですのでこの機会に見ておいた方がよいと思います。