RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

博多 さん喬を聞く会


まさか九州で師匠の落語を聞く機会に恵まれるとは思いませんでした。
先月,さん喬師匠と話をしたときに,
11月から12月の初めにかけて九州にいるだろうという旨を話をしたときに,
「12月2日に博多で落語会をする」という話をいただきました。
博多にも熱心な方がいて毎年落語会を開催しているそうです。
師匠はその方を「古い友人」と呼んでいました。
そう聞いたら,やはり追っかけとしては顔を出さなくてはなりません。
さっそく,主催者に電話をしてチケットを確保。
福岡県の先輩の局に近くまで送っていただいて開幕を待ちました。
開会の前にあいさつがあるのですが,
あ〜,あいさつってこうやるんだ,と勉強になりました。
さて,師匠の噺がはじまりました。
まくらで得意のワインのテイスティングの話が始まりました。
食べ物の噺の時の定番です。
始まったのは「ちりとてちん」でした。
たんたんと話しますが,表情はものすごく豊かです。
やはり,生で見るとかなり楽しいです。
2つめはまくらなしでいきなり「鰍沢」が始まりました。
なんと,三味線の生演奏付きです。
これは,雪の景色が目の前にあるような鰍沢でした。
ストーリーとしてはたった数時間の出来事ですから簡単な方に入ると思うのですが,柳家さん喬師匠の「鰍沢」は映画のように頭の中に場面が浮かぶというところがすごいです。
それにつきのとおいらんもかなりの美人に思えました。
ちなみに,小生は山梨県鰍沢に行ったことがあります。
もちろん,富士川も見ています。
こういう場所からああいう話ができるというのがすごいです。
そんなに辺境の地だと思えないけどねぇ。
なお,富士川最上川球磨川日本三大急流だそうです。
「南無妙法蓮華経」のお題目がしばらく頭から離れませんでした。
ここまでで90分。
その後15分の中入り後に始まったのは,
まず,弟子の時代の話です。
これもよくあるパターンです。
今回は地元の窯の300年を記念する会でしたので,
自分の中では「井戸の茶碗」だと予想しました。
案の定,屑やさんから300円もらってラーメンを食べ,コーヒーを飲んだ話になりました。
そして予想通り「井戸の茶碗」が始まりました。
震災直後に,真っ暗な家で途方に暮れていたとき,
落語の師匠であるOさんが迎えに来てくれて美味しい料理をいただき,その後に聞いたのが「井戸の茶碗」です。
また,さん喬師匠が気仙沼にお出でになったときも披露していただきました。
自分にとってはさん喬師匠の「井戸の茶碗」はかけがえのない大事な噺の一つです。
何度聞いても飽きません。たっぷり楽しませていただきました。
師匠,今回も名演をありがとうございました。