RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

ついに見た カノープス


太陽を除けば,全天で2番目に明るい恒星がカノープスです。
しかし,南天に低いため,東北地方では見ることが難しいです。
カノープスが見たいと思い始めて40年。
何度も房総半島や福島沿岸部,深夜の栗駒山登山など,挑戦を重ねてきましたが,その姿を見ることなく現在に至っています。
でも,こうやって放浪して歩いているのだから,南に行けば見られるんじゃないかと気づきました。
そうです。今回は九州にいるのです。
というわけで,今回の旅の目的の一つが
カノープスを見ること」でした。
中国では,縁起がいい星ということで「南極老人星」と呼ばれているそうです。
そして,ついてその日はやってきました。
鹿児島県指宿市で観測地を探しましたが,見つけられず,
今日は南九州市番所鼻公園で挑戦しました。
南に見えるのは海だけです。
指宿市の海岸は開聞岳が南にあるのです。
だから,景色としてはきれいなんだけど,今回の目的は真南の低空にあるカノープスなので諦めました。
午前1時30分,そろそろカノープスが見える時刻です。
昨日は開聞岳登山の疲れのため,午後7時には寝ました。
おかげで,この時刻でもすっきり目が覚めました。
また,公園の近所の犬が丁寧に起こしてくれました。
あんなに騒いで近所迷惑じゃないのかな?
と思いながら,目が覚めました。
私にはラッキーです。
海岸に行ってみると,なんと,カノープスが見えています。
やった!
見てみると,簡単に見えます。
へぇ〜,こんなもんなんだ。
探し物が見つからないのに見つけたら意外と簡単だったというのと同じでした。
しかし,カメラをセットしていると,なんと,雲が!
肉眼でははっきり確認したもの,写真がないと片手落ちです。
待つこと30分。
雲の切れ間からまたカノープスが見え始めました。
というわけで夢中で撮ったのがこの写真です。
右上がオリオン座,真ん中付近の明るい星がおおいぬ座シリウス,そして下の方,やや左寄りに写っているのがカノープスです。一番下の星です。
鹿児島県まで来ても写真で見ると,ぎりぎりの高さで見えていることが分かります。
後で星座等の説明入りの画像もアップします。
これは嬉しい写真です。
しかも,写真撮影を終えたら,大きな流れ星が流れました。
久しぶりに見るマイナス等級の火球です。
きれいでした。
まるで,カノープスが見えたことを祝福しているみたいです。
写真には写らなかったけど,それは仕方がありません。
やっと犬も寝たみたいです。
静かになりました。起こしてくれてありがとうね。
お休みなさい。また寝ます。
※後日追加 星座説明入り