RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

落語 師匠噺


「ブログの更新がない。生きているのか?」
と友人が心配して電話をくれました。ありがたいです。
大丈夫生きています。
めんどくさい事務仕事があって,うだうだしていました。
そんな中,ポイントで交換した本。
柳家さん喬(やなぎやさんきょう)という落語家がいます。
友人に連れて行かれた落語会で「幾代餅(いくよもち)」を聞いて,ファンになりました。
その後,震災を経て,いろいろなことがあって,師匠の落語会を気仙沼で開くようになりました。
そうやって,話していくうちに,落語だけでなく,その人間性にも惹かれています。
まず,落語に対する姿勢です。
師匠は,「先人が作り上げた文化である落語を次の世代に引き継ぐのが自分の仕事」とよくおっしゃいます。
ですから,古典落語が中心です。
また,お弟子さんの真打ち昇進披露会では「自分は何もやっていない。本人の努力です。」とも発言しています。
非常に控えめな発言が目立ちます。
また,高座で「待ってました!」と声がかかると,「うそ」と言って受け流すのもいつものパターンです。たぶん,シャイな一面があるのだろうと思います。
口演後の慰労会でも,控えめです。だいたいお酒があまりお好きではありません。
それでもおつきあいくださるのですから,やっぱりいい人です。
 
さん喬師匠は,この本の中で,師匠の一人として登場します。
今,チケットを取ることが難しい落語家の一人として柳家喬太郎がいます。
柳家の落語家はたくさんいるのですが,YAHOOで「柳家」と入力すると,真っ先に候補として出てくるのが「喬太郎」です。
人間国宝である,小さんや小三治よりも多く検索されているということでしょう。
その喬太郎の師匠が柳家さん喬師匠です。
喬太郎はさん喬師匠の一番弟子に当たります。
学生時代から落語会では有名な存在であった喬太郎がなぜさん喬師匠の弟子になったのか。
それは,さん喬師匠が古典落語の第一人者だったからだそうです。
その当時はさん喬師匠はまだ40代になったばかり,落語会で40才はまだまだひよっこです。それなのに,そのときからすでに古典落語をきちっとやるということで有名だったんですね。
普通の落語の師匠は弟子に落語を教えないものなのですが,さん喬師匠はきっちりと指導します。
しかし,喬太郎新作落語で有名な人です。
今では,新作落語の巨星になっています。
たぶん,古典落語という基礎がしっかりできているから新作もできるんだろうなぁ,と想像できますし,古典に縛り付けない,本人のやりたいようにさせるというさん喬師匠の方針のおかげなんだろうなぁ,と確信している今日この頃です。
今年も,11月くらいにさん喬師匠をお呼びする予定です。
この本を読んでますます落語が好きになった自分がいます。
さ,事務仕事がんばろう。