RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

今年もあります。柳家さん喬独演会in気仙沼


今年も柳家さん喬師匠が気仙沼にお出でくださいます。
12月23日と言えば,年末で家の大掃除など忙しい時期ですが,
なんと,落語にとっては旬な季節と言えます。
それは,大晦日のネタの噺がたくさんあるからです。
「よそう,また夢になるかも知れない。」のサゲで有名な「芝浜」や
文七元結」など,名作揃いです。
もちろん,さん喬師匠はこれらの噺も得意ですが,私が名人芸だなぁ,と感心するのは「かけ取り」です。
晦日に1年分のツケを払わなければならない長屋の夫婦が,掛け取りの好きなものを話題にしてごまかそうとする噺です。
狂歌」「けんか」「義太夫」「三河漫才」など,次から次へとやりとりが展開します。「義太夫」や「三河漫才」はそのままプロになれるんじゃないかと思わせるほどの芸です。
こうやってネタバレをしていいのかとも思いますが,ネタバレの楽しみが落語の楽しみの一つです。
さん喬師匠は言葉だけで,聴く人の頭の中に落語の世界の絵を描いてくれます。
私たちは,師匠の落語を聴きながら頭の中で物語をイメージしながら楽しみます。
ですから,ネタバレしていても口演する落語家によってイメージする絵が違います。
例えば,人物を描いたとしても,ピカソとモネでは全く違う絵になります。同じ噺を違う落語家が演じることによって,違いを楽しむことができます。
また,表現やセリフが微妙に違うこともあります。
いずれにしろ,落語家一人一人が違う世界をもっているのです。
なかでも,表現力という点では評価の高い落語家の一人が柳家さん喬師匠です。
その師匠が今年も気仙沼にお出でくださいます。
今から,今年はどんな噺が聴けるのか楽しみでなりません。