RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

JT65に挑戦

今回の記事はアマチュア無線ネタです。
アマチュア無線にはいろいろな楽しみ方があります。
単純に交信を楽しむだけでも,
外国や日本国内と交信したり,仲間内でワイワイ楽しむというだけでなく,
飛ばない電波で遠くと交信したり,山登りをして楽しむというように,
実に様々な楽しみ方があります。
 
科学の進化と共に,
人工衛星を中継したり,月に電波を当ててその反射で交信するという楽しみ方も増えています。
さらに,無線機にPCを接続することにより,無線の楽しみ方はかなり多くなっています。
 
最近,興味を持ったのがデジタル通信です。
これは,PCで電波を処理するという方法もあります。
電力が少なくて済むので思ったより遠くの局と小電力で交信可能です。
と,これくらいの知識は私にもありました。
 
先日,アマチュア無線の焼き肉会で私の隣に座った局はその道の達人でした。
その局に聞いたところによると,
デジタルの最近の流行のモードはJT65であること。
かなり多くの国の局が運用していること。
(本人は100以上の国との交信実績があるとのこと。)
その多くは簡易なアンテナに5W程度の出力とのこと。
外国と交信するには,タワーの上に大きなアンテナを上げなければならないと思っていたのですが,それは必要ない。とのことでした。
さらに5Wというのは衝撃的な数字です。
 
自宅から外国と交信できるはずはないと思って諦めていたのですが,これは有力情報でした。
もともとアマチュア無線を始めたきっかけは「外国の局と交信したい。」というものでした。
その後,飛ばない電波での交信に夢中になりましたが,外国との交信にはやはり興味があります。
 
そこで,実際に始めるにはどうしたらいいか詳しく聞きました。
その結果,以下のようなことが分かりました。
1 無線機とPCはUSBケーブルでつなぐとFB。(そのためには,USBケーブルでつなげる最新型の無線機が必要)
2 PCの時計の誤差を少なくする必要があること。
3 ソフトはJT65−HFのHB9なんたらエディションというのが多数派であること。(もちろんフリーウェアなのでダウンロードできる。)
4 免許状の変更申請が必要であること。(書類がかなり面倒らしい)
5 多くの局はe−QSLと言ってWeb上でカード交換をしているらしい。
 
これだけ聞けば,かなりハードルは低そうに見えます。
まず,1の最新型の無線機ですが,この4月に購入したばかりの無線機にはUSB端子がついています。
2のPCの内部時計はちゃんと合わせてくれるソフトがたくさんあります。
3は,とりあえずダウンロードすればなんとかなるでしょう。
4は,ちゃんと親切な友人がいて様式のコピーをくれました。
これはかなりの優れものです。JT65だけでなく,15種類,ありとあらゆるデジタルモードに対応しています。あとは書類をダウンロードして電気通信管理局に申請すれば大丈夫(なはず)
5もなんとかなるだろうと思って,気軽に挑戦することにしました。
 
まず,やったことはPCの内部時計を合わせてくれるソフトの導入です。
けっこういろいろなソフトが見つかりましたが,「桜時計」というソフトの名前が気に入り,それをダウンロードしました。 
ソフトを動かすためにかかった時間は15分くらいでした。
ま,スムーズに導入成功です。
 
次にやったことは「e−QSL」への登録です。
なんと,英語のページでしたが,日本語の説明がポップアップで出るのでこれも1時間くらいでなんとかなりました。
ただし,フルに活用するには,無線の免許状(免許証ではない)の画像を送らなければなりません。
さらに,ドネーションが必要のようです。
私に教えてくれた局はドナーになっているとのことでした。
免許状の画像はデジカメで撮影して送りました。
しかし,ドネーションするにはマスターカードやVISAなどのカードが必要ですが,
私は持っていません。
通常のメンバーはドネーションなしでも使用できます。という補足もあったので,ドネーションは後回しにすることにしました。
Web上で交換するQSLカードの設定も終わりました。

 
ここまでは順調でしたが,その後がたいへんです。
なんせ,ソフトが外国製ですからWebページは英語です。
これはかなりの難関です。
そのうち,日本語の説明と日本語バージョンもあることが分かりましたが,3mくらいのハードルが2mに下がった程度です。
 
なんとかソフトが起動するところまではいきました。
今後は初期設定して,信号を受けなくてはなりません。
これをデコードするというらしいです。受信だけなら変更申請なしでも大丈夫です。
あ,アンテナもなんとかしなくっちゃ。
 
というわけで,新しい楽しみができました。
はたして,すべてのハードルを越えて交信までいくことはできるのでしょうか?
今後の取り組みは,
1 無線局免許状の変更申請。
2 JT65−HFのHB9エディションの起動。
3 アンテナの設置
とりあえず,3→2→1の優先順位かな。
こうやって,やることが増えていく充実した日々です。