RFF無線日記(リスタート版)

アマチュア無線局JR7RFFの無線日記 各地の移動記録や天文・星なども

熊本訪問

思い切って気仙沼を出発したのが16日の金曜日。
何の計画もなく,とにかく気持ちだけをもって出発してしまいました。
寝る場所は確保されていますから。

でも,当然走りながらいろいろなことを考えました。
一番の疑問は,「果たして,自分が行く意味があるのだろうか。」
ということでした。
ま,いいや。意味は後から考えよう,ということにして,とにかく走りました。
でも,途中で支援物資も用意しました。
家からは,タオル等をごっそり持ってきました。
ジロ子も手伝ってくれました。
袋で遊んだり,段ボールの箱に入ったり・・・
確かに猫の手も借りて準備しました。手間取ったけど。
走っている最中にもいろいろな方から励ましやアドバイスのメールをいただきました。
ありがたいです。

結果的には,熊本県内で三カ所を訪問して話をしたり物資を分けたりしてきました。
最初の訪問地は熊本市内の小学校でした。
これは,走りながら決めました。
避難所になっている学校の先生方はたいへんだろうなぁ,と思い,
水や食料品は先生方に渡そうと思いました。
しかし,熊本市内に知り合いがいるわけでもないので,
飛び込みで営業をしなければなりません。
市内を走っていると,若い先生?が一生懸命駐車場係をしている学校がありました。
突然事情を話しましたが,どうも理解できない様子。
教頭先生を呼んでもらおうとおもったら,偶然通りかかりました。
職員向けの支援物資ということで受け取っていただきました。
何より,気仙沼から来たという言葉のインパクトが強かったようです。
でも,水はあるから大丈夫。他の避難所へ届けてくださいと言われました。
一カ所では済まなくて,水を置くところを決めなくてはなりません。

アマチュア無線で聞いてみると,「合志市役所で水が足りない」
という情報を得て合志市役所へ向かいました。
 
走っている途中で閉まっているラーメン屋さんがありました。
でも,店の前に「電気・トイレ使用できます。」「飲用でない水あります」と大きく書いてありました。
市役所もいいけど,こういうお店に置けば有効に活用してもらえると思いました。
また,飛び込みで営業開始です。
宮城県気仙沼市から水を持ってきました。いりませんか?
なに,気仙沼
でも,うちは一箱だけでいい,残りは益城町に持って行って。向こうはひどいから。
しかも,道案内までしてもらいました。

こうなったら,益城町に行くしかありません。

益城町は意外と近くでした。
でも,町全体が戦場のようでした。
そうです,あの雰囲気です。
津波が来ていないのに,町全部の家が壊れているのです。
まいったなぁと思いながら走っていると,町役場がありました。
思い切って,ここでも役場職員に飛び込みで営業をしました。
思いの外喜んでいただき,近くの同僚に,
気仙沼から水が届きました」と言うと,
ちょっとした人だかりができました。
気仙沼はたいへんだったですね」とねぎらいの言葉もいただきました。

みんなに喜んでいただいたので,ま,訪問した意味はあったんだと思いたいです。

ただ,いろいろなことを思いました。
ま,一番思ったことは,
次回からは,もう少し計画的にいこうということです。